オープンソースが何故?GPLライセンスなのにWooCommerceがCBD含めた大麻関連商品の販売を規制
オープンソースが何故?GPLライセンスなのにWooCommerceがCBD含めた大麻関連商品の販売を規制

オープンソースが何故?GPLライセンスなのにWooCommerceがCBD含めた大麻関連商品の販売を規制

世界中で利用されている、世界最大シェアを誇るオープンソースのWordPress。そのWordPressが提供する公式Eコマースサイト構築プラグインのWooCommerceCBD販売禁止のガイドラインを公開した。

WooCommerceとは?

WooCommerceとは前述にある通り、WordPressが提供する公式プラグインで、ECサイトを構築するプラグインだ。WordPressは管理画面からプラグインの追加が容易にできるシステムを提供している。

オープンソースは規制を設けることはできないのでは?

オープンソースは規制を設けることはできないのでは?

WordPress・WooCommerceはオープンソースであり無料で商用利用も可能である。
通常多くのECモール・SaaS型のECシステムなどでは、アルコールやタバコなどの販売禁止の規約が設けられてることは珍しくない。
当然大麻が各州・各国で解禁ラッシュとはいえ、禁止されている国・州があれば、大麻を取り扱うECサイトにシステム提供を規約で禁止するのも理解できる。

そこで多くの大麻の小売業者はECで展開する際には、MagentoやWooCommerceなどのオープンソースを選択することになる。

当然サーバなどの利用要件にもよるが、利用上問題のないサーバを用意し、そこにWooCommerceでECサイトを構築しECサイトを運営する分には、GPLライセンスのWooCommerceには何も問題がない筈である。

WordPress.comに接続しなければ利用しても大丈夫

WordPress.comに接続しなければ利用しても大丈夫

WordPressのストアガイドラインを参照すると、簡単にまとめるとWordPress.comと接続したときのみCBD関連のビジネスをおこなってはいけないというもの。

つまりソースコードはオープンソースで利用しても問題ないが、WordPress.comに接続するとWordPress.comが提供するサービスの規約に抵触するため、CBDの販売ができないというものだ。

WooCommerceを使ってCBDの販売をしても良いが、WordPress.comのサービスは利用禁止ということである。
それなら一安心・・・というわけにも行かず、WordPress.comに接続できないということは、プラグインアップデートも公式のモバイルアプリも使えないということ。これではWordPressの利点が損なわれてしまう。

大麻由来以外の商品・サービスも禁止されているものがある

今回はCBD含む大麻由来の商品が規制対象に入ったが、他にも「ポルノ」「アダルトサービス」「花火」「銃器」「個人情報」「知的財産を侵害する内容」も規制対象となっている。

規制対象のラインナップを見ると致し方ない印象も受けるが、アダルトサービス自体は合法であり、もちろん大麻も大麻のいち成分であるCBDは合法であるが、国や州、各自治体によっては禁止されている商品・サービスなので、グローバルに展開するWordPressは一律で規制を設けるしかないのだろう。
日本でも大麻の合法化に向けた動きなどはある一方、それが実現するかどうかはまだ定かではないのが実情だ。

改めて言うがCBD(カンナビジオール)は日本では合法である

大麻由来というところで薬物のような扱いを受けるCBDは、誤解も多いが、日本では合法の成分である。販売、使用、所持のいずれも問題はない。

大麻に関する規制や法律は成分によって細かく分かれており、各国でもレギュレーションは統一されていないため、大麻として一律に規制してしまうことが大手企業としては真っ当な判断ではあるが、日本はまだ店舗などで気軽に買える環境ではないため、ECシステムやオープンソースでこのような規制が生まれると市場への普及は困難を極めるだろう。

今のところ日本発のオープンソースやSaaS型ECシステムにCBDを規制するようなガイドラインは見当たらないが、日本においてはCBDは合法なため心配しなくても良いのか、WordPressのように規制が始まるのか動向を見守りたい。

日本でも既にCBDの製品は多く出ており、CBDオイルはECでも人気の商品で、ドン・キホーテでもCBDの取扱がある。
最近ではリラックス効果を実感できるCBDフェイスマスクというのも存在する。CBDは今日本の美容業界でも注目されている。

ITが大麻を殺すか、生かすか

ITが大麻を殺すか、生かすか

アメリカでは多くの大麻ベンチャー企業が誕生しており、大麻関連のITスタートアップも多く誕生している。

タバコやアルコールと違い依存性もなく、健康に良いことから、カンナビス×ヘルスケア×テックで人気のビジネスとなっており、大手投資ファンドからベンチャーキャピタルまで多くが出資している。
巨大IT企業のMicrosoftも大麻支援事業に参入しており、Netflixもマリファナ料理のクッキング・ハイを放映するなど大手の大麻ビジネスへ積極的である。

一方でGoogleは大麻関連のアプリを合法国でも禁止にし、Amazonも大麻関連の商品の出品を禁止にしている。

IT企業が提供するプラットフォームが規制することにより、市場拡大は鈍化するだろう。しかしプラットフォーマー達が規制という無難な対処をする中で、支援に積極的なIT企業も多い。
大麻に絡んだ巨大IT企業達の動向は事業者には要注目である。

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