VAPE事故の原因はビタミンEアセテート!?日本への影響は?
VAPE事故の原因はビタミンEアセテート!?日本への影響は?

VAPE事故の原因はビタミンEアセテート!?日本への影響は?

アメリカで相次ぐ死亡事故。広がるVAPE規制

最近アメリカでVAPE(電子タバコ、ヴェポライザーのこと。IQOSやPloomTech等、タバコの葉を用いる加熱式タバコとは異なり、蒸発させたリキッドを吸入するもの)を使用したことが疑われる死亡事故が相次いで起き、少なくとも39人の死亡、2000人を超える症例が確認されています。
VAPE使用後数日から数週間で重度の呼吸器疾患にかかるというもので、ニューヨーク州やイリノイ州ではVAPEの販売停止が行われ、トランプ大統領も味や香り付きのVAPEの販売を禁止する方針を発表しました。

アメリカで相次ぐ死亡事故。広がるVAPE規制
アメリカで相次ぐ死亡事故。広がるVAPE規制
Pixabay

しかしVAPEには紙巻きタバコ禁煙のための代用品として貢献したり、CBDの吸入による摂取のための方法として有効であったりと、その罪が注目される一方で功績もまた存在しています。
そもそもVAPEは最近登場したもの。VAPEに関する研究は始まったばかりで分からないことが多いのが現状です。死亡例に関しても直接の因果関係ははっきりしておらず、「分からないけれど、分からないから禁止」、という動きはいささか性急にも思えます。

THCリキッドとの関係も。判明した原因物質は?

調査の結果は……
調査の結果は……
Pixabay

そんな中、とりわけTHC(テトラヒドロカンナビジオール)が含まれたリキッドを死亡者・患者の多くが使用していたことが分かり、その抽出元としてマリファナとの関係も指摘。
その上、アメリカにおけるマリファナ使用に関する規制は州ごとに温度差があり、マリファナが解禁されていない地域の患者はTHCリキッドを吸ったと公表したくないであろうことも含めて考えると、「多くは」とする表現以上にTHCリキッドと関係があるのではと指摘する動きもありました。

しかし、マリファナ解禁を主張するメディアの中には、古来マリファナによる死亡事故の記録は存在していないと主張する記事も存在します。
そして実際に、ニューヨーク州保健当局の原因究明のための調査のフォーカスが「ビタミンEアセテート(酢酸トコフェロール)」という科学物質へと向かっているようです。現時点でビタミンEアセテートと肺へのダメージの相関関係が確認され、その仕組みについての研究が進められているようです。

そのビタミンEアセテートがどの段階で添加されたのか?これについては下記のように米疾病予防管理センター(CDC)の主席副所長のAnne Schuchat(アン・シュチャト)氏が言及しました。

シュチャト氏は続けて「今回の発見は、肺損傷を引き起こす他の化合物や成分の可能性を排除するものではない点に留意することが重要だ。発生の原因は複数あり得る」と述べた。

同様に重要なのは、問題物質の発生源に関する統計だ。調査の早い段階で明らかになったように、この症状に苦しんでいる人々の大半がTHC(大麻に含まれる有害成分)製品を使用しており、路上の売人のような違法ルートから購入している。

TechCrunch Japan

違法ルートでは販売されているTHCリキッドやCBDリキッドを材料としてこれらをビタミンEアセテートを含む物質で希釈して販売されているとの情報もあります。
ビタミンEアセテートはスキンクリームといった化粧品・サプリメントにも使用されている物質ですが、吸入された際には肺の機能を妨げる性質があるとされていますが、そうした違法な環境では構わず混入が行われたということになりますね。THCは高価な原料なのでしょうけれど、恐ろしい世界です。

CBD製品とは直接は無関係。日本では入手ルートに注意

THCリキッドはマリファナ由来のものであり、THCを含まないヘンプ由来のCBDリキッド、特に日本の基準で製造・輸入されるCBD製品に関してはヘンプの茎・種由来のものである上で厳しいTHC濃度制限の基準をクリアしたもの。そのため、日本で違法なTHCリキッドを吸入、肺疾患を引き起こす心配は敢えて入手しない限りは基本的にないと言っていいでしょう。
しかし問題のビタミンEアセテート自体は化粧品・サプリメントに含まれている可能性があります。これも吸入しなければ問題ありませんが、気になる場合は成分表示をチェックしましょう。
そして当然吸入することになるリキッドに関しては、日本で販売されるものの多くはMCT(中鎖脂肪酸)、あるいはPG(プロピレングリコール)及びVG(植物性グリセリン)等、人体に無害とされる成分が使用されています。
そのため、ビタミンEアセテートによって従来販売されているリキッド販売が影響されることはあまりなさそうです。仮に入っていたとすれば、日本でも同様の事故が起きていたことは想像に難くありません、各メーカーの良心が垣間見えますね。

Blue Koi CBDはPG:VGを30:70の比率で使用
Blue Koi CBD
ベプログ

例えばこちらのKoi CBD。メーカー直販こそありませんが、PG:VGの使用とその比率が30:70であることが明記されています。
また、一部地域で急遽規制が行われたアメリカからVAPE用リキッドが大量に輸入されるのでは、という予想もあります。ただ、これも正式なルートによるものであれば基本的に心配はありませんので、そのルートが確かなところで購入し、成分表示を確認するとより安心ですね。

smile CBD STICK TYPE
smile CBD

これについては、GMP(適正製造基準)とFDAより認定された生産工程を用いて製造され、正式通関したことを明記したsmile CBDの販売するsmile CBD STICK typeは、VAPE製品の中で確かなルートの商品の一つと言えるでしょう。

この記事を読んだ人は以下の記事も読んでいます